スズキ、露に新工場…伊藤忠と合弁で
スズキが、伊藤忠商事と合弁で、ロシア北西部のサンクトペテルブルク近郊に乗用車工場の建設を計画していることが明らかになった。
2009年の稼働を目指しており、近くロシア政府やサンクトペテルブルク市当局と正式に工場建設の覚書を交わし、年内にも建設に着手する。
当初は、ロシアで人気のスポーツ用多目的車(SUV)「グランド・ビターラ」(日本名エスクード)など年間1万台以上の四輪駆動車を生産する計画で、初期投資額は100億円を超すと見られる。スズキが06年にロシアへ輸出、販売した約1万6000台のうち、6割強の1万台がグランド・ビターラだった。
スズキは伊藤忠と現地に合弁会社を設立する。出資比率はほぼ折半となるとみられる。当初は日本などから部品を運んで組み立て、徐々に現地での部品調達比率を引き上げる予定だ。
サンクトペテルブルク近郊ではトヨタ自動車と日産自動車が工場建設を進めており、スズキは日系メーカーで3番目の工場進出となる。このほか、三菱自動車なども工場進出に向けた現地調査を進めている。
(2007年6月6日 読売新聞)
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