個人呼び込みに知恵絞る
上場企業が来週から開催が本格化する株主総会に、個人株主の出席を促そうと様々な工夫を凝らしている。新日本製鉄など鉄鋼大手で収容人員が多く、利便性が高いホテルに会場を移す動きがあるほか、事業内容の紹介を兼ねたイベントなどを併設する企業も目立ってきた。昨年の会社法施行で企業統治における総会の重みが増し、M&A(企業の合併・買収)が活発になるなか、個人株主の存在感が増していることが背景にある。
新日鉄は総会の会場を今年からグランドプリンスホテル赤坂(東京・千代田、旧赤坂プリンス)に移す。好業績や業界再編期待などによる株価上昇に伴う個人株主数の増加で、昨年の総会には1637人が参加。東京本社内の会場では収容しきれなかった。今年は「昨年の出席者の2倍の人数が来ても、十分に座れる」という会場を確保した。会場の変更は23年ぶりで、ホテルを使うのは今回が初めてだ。
(NIKKEI NET)
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