◎メタノール生産、三菱ガス合弁会社が国際協力銀と融資契約
国際協力銀行(JBIC)を中心とする銀行団は5日、日本企業とブルネイ国営石油会社の合弁会社ブルネイ・メタノール社に対し、メタノール生産施設の建設資金を融資する契約を交わした。
ブルネイの首都バンダルスリブガワンで行われた調印式には、甘利経済産業相とブルネイのヤヒヤ・エネルギー相が立ち会った。
ブルネイは天然ガスの生産・輸出に依存する産業構造の多様化を目指している。メタノールは天然ガスから作られ、合成樹脂や塗料の基礎原料となるもので、多様化政策の第1号事業と位置付けている。
ブルネイ・メタノール社は、三菱ガス化学が50%、伊藤忠商事と国営石油会社が25%ずつを出資。約4億ドルの建設資金のうち、3・6億ドルを上限にJBICと民間金融機関の協調融資で調達する。
施設の生産能力は年間85万トンで、2010年に商業生産を開始する予定だ。生産したメタノールは三菱ガスが全量引き取り、日本などアジアや北米への供給拠点とする。
(2007年5月5日22時2分 読売新聞)
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