◎日航、前期最終赤字160億円・繰り延べ税金資産取り崩し
日本航空の2007年3月期の連結最終損益が、従来予想の30億円の黒字から一転して160億円程度の赤字になったことが2日明らかになった。売上高や経常利益は合理化効果などで大幅に増えたが、監査法人からの指摘で繰り延べ税金資産の大半(約450億円)を取り崩すのが原因で、2期連続の最終赤字となった。一気に赤字を計上することで将来の業績下振れリスクを抑える狙いだが、4月にスタートした中期経営計画の前倒し実施などを迫られそうだ。
連結売上高と営業利益はそれぞれ当初見通しより350億円、100億円程度増えた。国内外で旅客・貨物の輸送量が増えたほか、人件費圧縮など経費削減が進み、収益を押し上げた。経常利益も当初予想の5億円の黒字から200億円程度増えた模様だ
(『NIKKEI NET』より)
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