東京都内の飲食店で、客が一酸化炭素(CO)中毒になって救急搬送される事故が相次いでいる。
多くは焼き肉店など炭火を使った店で、換気設備の不良や部屋を閉め切ったことによる換気不足が原因だ。
炭火は放出されるCO濃度がガスや石油より格段に高い。夏本番に入り、冷房の使用で部屋を閉め切ることが一層増えることから、東京消防庁は全国焼肉協会など業界団体に対し、換気の徹底や点検・清掃を求める異例の要請を行った。
東京都江戸川区で今月3日、焼き肉店にいた客と従業員の計17人が体調不良を訴え、うち8人が病院に搬送された。事故当時、店内では木炭の七輪6個を使用していた。同庁によると、七輪のあるテーブル上にあった換気ダクトの内部が油分を含んだほこりで詰まり、店内の換気機能は著しく低下していたという。
同庁の調べでは、都内の飲食店で発生したCO中毒事故は2007年に4件13人だったが、08年は7件14人、今年は今月26日現在、すでに7件17人で、うち4件12人は炭火焼きの飲食店で発生。
今年2月に北区の炭火を使う飲食店で、いろりを囲んでいた60歳代の女性店主と女性客が室内の換気不足でCO中毒となって搬送されるなど、07年以降の18件のうち10件が店内で木炭や練炭を使っていた。
木炭が放出するCO濃度は、石油ストーブの約100倍といい、同庁の燃焼実験では、密閉された約6畳の居室で木炭350グラムを1時間燃やすと、頭痛や 嘔吐 などの症状が出るレベルまでCO濃度が高まることが確認された。
同庁の集計では、都内の焼き肉店は約1500店。炭火使用の店舗数は把握していないが、「遠赤外線で肉の中に熱が伝わり、うまみを閉じこめる効果がある」(全国焼肉協会)として人気が高い。
だが、炭火使用に関する法的な規制はなく、一般の飲食店と同様、建築基準法で「換気設備の設置」を規定しているだけ。店内の換気や安全管理は、店側に任されているのが現状だ。同庁は「CO中毒は大事故につながりかねない。店側は十分な換気に努めてほしい」と注意を呼び掛けている。
<gooニュースより>
まさか火事以外でそんな事故があるなんて、
考えてもみませんでしたよ。
でも聞くとなるほど、条件は揃ってるなぁって思い
ますよね。
気をつけなきゃです。